◆マネジメントとは? ~南極を目指したアムンゼン&スコットから学ぶ④

先人の言葉

 こんにちは! 左馬介(さまのすけ)です!

 前回では極点制覇という誰もやってないゴールに向けた「心構え」について書きました。

今回は、それをベースに彼らは実際にどういった行動をとって南極への壮大な旅を計画し

実行しようとしていたのかに触れて行きましょう!

 現代社会でも新しいプロジェクトや事業開発をするとき何かの参考になりそうな

ことが多くありますよ。

①本番前の入念な下準備が成功につながる!

 彼らのアタックした南極には人がひとりも住んでいません! 当たり前なのですが物資補給

は全く見込めず、はたまた植物も生えず生き物もめったにお目にかかれない世界。

 往復の移動距離も3,000キロを優に超えるという長旅のため、彼らは「デポ作戦」

と言われる「補給物資を事前に行動ルート上に配置する」という作業をアタックの前年に

行っています。これもなかなか命がけなのですが、、、

 事前にルート上に物資を置いておけば、本番のときには少ない持参物資で済むので行動が

軽くなりますし補給の心配も要りません。

 仕事に置き換えるとプレゼン前のリハーサルや商品販売のデモンストレーションといった

ところでしょうか? 

 当日を想定した入念な事前練習をしておくと当日の成果がまるで違ってきます。

 どのビジネスでも同じで「計画準備で成果の8割が決まる」とも言われる所以です。

 これは「孫子の兵法」でも言われており「戦う前に勝負はついている、敵を調略し

準備万端で相手よりも戦場に先に到着することで戦いは勝ったようなもの」としています。

準備で苦労し本番で楽をする、理想的な流れですよね。

 でも、準備って面倒だと思うときないですか?特に仕事に慣れてくるとそう思いがちです。

 これが落とし穴で「自分の敵は自分」なのです!

 (ガチガチでなくても)緊張感を持って万全の準備をしてから事に当たる、その積み重ねが

自身の評価と将来のキャリア、周囲への信頼感という「成果」に変貌します。

 南極探検で言えば「一人の落伍者もなく極点到達し基地に帰る」こと。現代では生死が

関係することはありませんが、せっかくのプレゼンやプロジェクトの担当などが来たら

しっかり準備して本番で活かして自然な流れで成果が出るようにしたいですよね。

②改良・改善により成功率アップ!

 彼らが極点到達を夢見た時代、日本で言うと明治時代ですので物資や機材はまだ手作りで、

移動手段は犬や馬を使ってのソリが主体でした。

 フリースなんて素材も無く牛やアザラシの皮を繋いで防寒具を、サングラスの代わりに

木に細い切れ目を入れた雪目防止眼鏡を利用するなど、一部の既製品を除いて多くは

彼らの経験則から導かれた自作ツールを駆使して冒険に挑んだわけです。

 更に前述の①で書いた「デポ作戦」の後、南極は冬になり一日も太陽がでない日が

数か月続きますので、彼らはベースキャンプでツールの改良・改修を行って本番に

備えていたのでした。ソリの滑走面の手入れ、防寒具の修繕などなど、、、良い改修には

懸賞も出したそうです。どれも現地で壊れたりすると命に関わりますからね。

 現代でも、業務システムの改修や高性能なデバイスへの変更など、日々行われています

よね。時代の流れに遅れず組織は実績を出そうしているわけです。

 ただツールそのものは会社や上司が変えてくれたりしますので、働いている私たちから

すると、解釈を一捻りして「自分の考え方・スキルをメンテナンスする」ことだとも

言えそうですね。自分をアップデートするでも良いでしょう。

 人間なのでツールではありませんが、時代と共に劣化する可能性があるのは同じです。

また、いつも南国ムード満点の仕事ばかりではありません。極寒のような厳しい仕事にも

取り組む場面があります。

 その時のために、日々少しの時間でも自分のスキル・メンタル両面のブラッシュアップを

継続しておく、これは長い目で見ると大いに差が出る気がします。

 先程の準備と共にこの「改修・改善」も、流されてしまいがちな日々の生活の中で

少しでも意識をキープしたいところですね。

③疑問を持つことは重要! ~このプロジェクトは本当にこの人数でいいのか?

 繰り返しになりますが、冒険というものは常に危険と隣り合わせ。ふとした疑問でも

早期に解決しておくことが明日の命につながるという状況です。

 ここはアムンゼンとスコットでは判断が分かれた場面がありました。

準備が終わり夏が来ていざ出発してみると、真夏でもマイナス30度になる南極では

テントを立てるのも一苦労。アムンゼン隊は一旦引き返して再考してみます。

 「アタック隊の人数は適切なのか?」

人数が増えればパワーは増えますが、身支度や食事に時間がかかりますし物資が減る

量も増えていきます。そこでアムンゼンは当初8名だった隊を5名に減らして極点に

向かいました。これで資材の減る量も抑えつつ、ソリを曳く犬たちも楽になりました。

テントの中の居住性も全然違いますからね。

 一方のスコットはしばらく予定通りの人数で行ったものの、最終最後の極点を目指す

人選をする際に計画の4名から5名に増やしたのでした。

 これが彼らの運命を左右した一因とも言われ、計画の4名分に必要な物資しか持ち合わせず

選択としては厳しいものになりました。4人用テントに5人の大人が眠るという事態となり

健康にも大きく影響したでしょう。現代でも睡眠の善し悪しが仕事効率やメンタル面に

インパクトがあると言われて久しいです。

 恐らく参加するメンバー全員が南極に行きたかったでしょう。それに疑問を投げかけて

敢えて成功のために変更する、これは現代ビジネスでも必要な決断の一つです。

 現代でもプロジェクトなどを組むと往々にして人数が増えてしまうことがあります

アイディアが沢山出る・成功を分かち合いたいなど気持ちは分らんでもないのですが、

図体がでかくなるととにかく決断が遅くなります。責任逃れする人も出てきたり、意思

統一に時間がかかるなど折角のチャンスを逸しかねません。

 最初は必要最少人数でスタートし必要があれば増やせばいいのです。

 日々情報が入れ替わる現代は、気候が時間単位で変わる南極のようなもの。

 少人数でアクティブに行動し、時間の浪費を抑え、次の一手を手早く打ってライバルの

一歩前を行くのが、これからのビジネスシーンでは必要になってくると思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

◆マネジメントとは? ~南極を目指したアムンゼン&スコットから学ぶ⑤

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