◆マネジメントとは? ~南極を目指したアムンゼン&スコットから学ぶ⑥

先人の言葉

こんにちは! 左馬介(さまのすけ)です!

 南極を舞台にした壮大なドラマ、アムンゼンとスコットによる極点到達レースですが

この物語は今に生きる私たちにも多くの教訓を伝えてくれています。

①物事を始めるときには「入念な準備」が大切!

  →当たり前の話ですが当たり前をしっかりできることが成功の基本!

②経験に勝るものなし!

  →ノウハウコレクターになるべからず!「I know」でなく「I can」に!

③「仲間の協力」を得ながら、自ら「決断」、時には「撤退」!

  →自分で決めれば後悔なし、撤退は負けでなく成果への再投資!

 根性論っぽくなってしまいましたが、数ある困難に打ち勝っていくためには

最後の最後は基本原則に立ち戻ることが王道ではないでしょうか。

 そして今回は、アムンゼンとほぼ同時に南極点到達レースに挑戦したイギリスの

ロバート・スコットについて書いていきます。

スコットは果たして敗者なのか?

 私はそう思いません。 「どっちが一番だった?」と言われれば敗者となりますが、

目標とした南極点に到達したスコットは本質的には敗者ではありません。

 結果論はそうであっても、彼は国を挙げての壮大な国家プロジェクトを背負って

あらゆる知識と準備を傾倒して当時としては万端で臨んだ旅でした。

 ・スコットは努力家であり誇り高き英国軍人で手を抜いていない

 ・現地では失敗したけれども、動力ソリなど新技術を試す革新性あり

 ・大英帝国の期待を一身に背負っての国家的アタック

 相当の緊張感の中で戦ったのだと想像できますよね。

 国家プロジェクトに集中しているとき、アムンゼンの参戦は南極に入る直前に知ったため、

自分の意志とは別に極点レースに巻き込まれていったというのが本当のところでしょう。

過去の資産を活用しつつ独自の遠征を計画

 そもそもイギリスのスコット隊の方が条件的には有利な状態でスタートしていて、

極点制覇はイギリス間違いなしという状況でもありました。

 ・同国の仲間が極点の直前まで達成済み

   →同国出身の偉大な探検家シャクルトンという人が、スコットより前に

    南極直前まで人力で到達するという偉業を達成

 ・ルートは開拓済み

   →シャクルトンのおかげで極点に近い地点までの走破ルートは事前に情報を

    把握済みでした。ベースキャンプも定宿のような勝手知ったる場所に設営

 ・南極点到達という目的と共に現地学術調査・研究も同時進行

   →スコットと共に極点アタック隊の一員であった同僚ウィルソンは、過酷な

    旅の中でも10キロ以上に及ぶ標本を採集し、それを遭難死する直前まで

    継続していました。

極点アタック隊全員が遭難死、その原因は?

 たくさんの資材と豊富な情報、綿密な計画によってスタートしたスコット隊ですが、

南極点には到達したものの、その帰路の途上で残念ながら5人の隊員全員が遭難死

するという悲劇の結末となりました。

その後の研究調査でさまざまな要因が導き出されました。彼らの準備・行動・決断が

次のような点で南極という地に合わなかったと考えられるのです。

  ①動力ソリが故障 →超低温と超乾燥の南極では耐えられなかった

  ②馬が全滅 →南極は彼らが生存できる気温でなく、餌のマグサは現地調達不可能

  ③デポ(物資補給地点)の少なさ

    →最南端でも南緯80度まで設置できず、最後の一歩が届かなかった

  ④燃料缶の栓が低温で破損 →燃料が揮発し暖を取れなくなっていった

  ⑤極点アタックの人数を急遽増やした

    →計画の4人から5人へ変更。食料その他が徐々に不足していく

  ⑥極点に近くでアムンゼン隊の犬の足跡やソリの滑走跡を見た

    →極点近くで恐らく発見、彼らの気持ちの落ち込みは察するに余りあります、、、

  ⑦行程の遅れによりブリザードに巻き込まれた

    →人力主体のソリ異動でスピードが出ず、想像以上に早い冬の到来もあって

     強烈なブリザードに追いつかれ行動を制限された

 やっとの思いで極点に到達したとき、スコットが目にしたのは先着していたアムンゼン隊が

設営したテント、そして中にはアムンゼンの手紙がありました。

 「これを持ち帰ってほしい」(≒私が一番だったことをあなたが証明してほしい)

過酷な運命に打ちひしがれながらも、二番手の役割として彼はその手紙を携えて帰路に

つくのです。

 その途上2名の仲間を失い、最後に3人となってブリザードにつかまりテントに

閉じ込められたスコット。両脇で仲間が息を引き取るのを見届けて、最後のメモに

「隊員と自分の残された家族をよろしく頼みます」

と綴り、偉大な探検家スコットはその生涯を閉じました。

 その行程の多くを人力でソリを曳き、間近のデポ地点まであと20キロ弱まで迫り、

過酷な前人未到の旅に挑んだ彼の生き様と気持ちの強さを感じさせる最後の言葉です

単に悲劇のヒーローではなく、自身の目的・信念に真っ向から勝負したことで

現在も多くの人たちに語り継がれている所以かと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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