【税金 所得】 所得税の概要、分かりやすく解説! ~サラリーマンと税金①

税金を知ろう

 サラリーマンの方々が毎月手にする給与明細、その項目で必ず見かける「所得税」って

ありますよね? 普段は天引きをされているのであまり気にもしませんが、本当の姿を

知ることはライフ&マネーを語るときにとても重要で「税金を知れば資産形成の一助」

にもなっていきます!

 私は、税理士試験の勉強のとき所得税法を選択して2年間勉強し合格した経験があり

まして、また会社では年末調整を数年間・数千人規模で処理対応をしてきた体験から、

皆さんのお役に立てればと思っています。

「所得=もうけ」に対してかかる税金が所得税

 所得税はその個人の「所得=もうけ」に対して課税させる税金です。なので収入が

ない学生さんや専業主婦の方々には課税されません。

 多くはサラリーマンや自営業、経営者、投資家など「もうけ」があった人に課税

されます。

 ここで注意したいのは、いわゆる「収入と所得(もうけ)」は税金上では全く

別の概念だということでなのです。

  ・収入 = 税金や社会保険料を引く前の総額(いわゆる「額面」)

  ・所得 = 社会保険料や必要経費を引いた後の総額(いわゆる「手取」に近い)

 そして所得税は上で言う「所得」に対して課税が行われます! 

 後でも出てきますがその所得(もうけ)が多いほど所得税も高くなります。

逆に言えば所得税は、所得(もうけ)が少ない方が小さくなるということで、

自営業の方など必要経費が認められる場合にはそれが差し引かれて「所得」が小さく

なり、所得税も小さくなっていきます。

 一方のサラリーマンは、必要経費というものの代わりに「給与所得控除」という

疑似的必要経費を差し引いて所得税を計算しますが、その控除額が法律が決まって

いますので、収入の多くが「所得」となって税額が大きくなりやすい傾向があります。

(参考リンク)国税庁HPより:給与所得控除

No.1410 給与所得控除|所得税|国税庁

もうけが多いほど税率が上がる「超過累進税率」

 更に所得税の特徴のもう一つが「超過累進税率」です。

 これは「もうけ」が大きければ大きいほど税率が上がるという制度で、たくさん稼ぐ

人はたくさん税金が納められるよね、という「担税力」という考え方から来ています。

 そのためプロ野球選手や芸能人など何億も収入がある人は所得税が40%超に跳ね

上がり、多くの税金を納めなければならないことになります。

 サラリーマンでも収入が多いと言われる1000万円以上の年収の方については、

30%超の税率になったりします。

 「年収が上がったけど手元に残っている気がしない」という声が聞こえるのは、

こういった影響によるものでしょう。 世間で良く知られる幸福度年収のピークが

800万円前後にあるものこの点が関係していると思います。

(参考)国税庁HPより:所得税の税率

No.2260 所得税の税率|所得税|国税庁

所得税には10種類もの区分がある!

 所得税の対象となるカテゴリーは、その収入の発生した源泉ごとに実は10種類にも

分かれています。

 ①利子所得 →預貯金の利子によるもうけ

 ②配当所得 →株式配当や信託収益によるもうけ 

 ③不動産所得 →不動産貸付などによるもうけ

 ④事業所得 →いわゆる商売から発生したもうけ

 ⑤給与所得 →給与、賞与によるもうけ

 ⑥譲渡所得 →資産を売った時に出たもうけ

 ⑦退職所得 →退職金などによるもうけ

 ⑧山林所得 →山林を伐採して売ったときのもうけ

 ⑨一時所得 →クイズ懸賞金や満期保険金などのもうけ

 ⑩雑所得 →公的年金や原稿料、印税などのもうけ

 自営業の方は③や④などがメインになり、サラリーマンの方はその収入のほとんどが

⑤給与所得に区分されます。

 それぞれのカテゴリーで、必要経費の有り無し・一定の控除額が設定されるなど

その収入の性質に応じて設定がされています。

 自営業の方は不動産、事業所得などがメインとなり必要経費を計上してもうけを

算出するため「確定申告」の必要があります。

 その確定申告のサラリーマン・バージョンが「年末調整」と呼ばれるものになります。

必要経費などが無いため年末調整は確定申告と比べて大変簡略化されたものに

なっていますが、必要経費という調整弁が無い分税金がかかりやすいとも言えます。

 なので、たかが年末調整と侮ってはいけません! しっかり確認・しっかり記入

することで皆さんの納めるべき所得税に影響して、ひいては手元に残るお金にも

影響することを是非知っておいてください!

 また最近は副業をしているサラリーマンも増えています。その場合はその収入も

必ず申告しないといけませんし「給与所得」ではないので、適切な所得区分に入れて

給与と合算した「確定申告」をすることをお忘れなく。

まとめ

所得税の概念についてしっかり押さえておきたいのは、

  ・所得税は「所得(もうけ)」に対して課税される

  ・収入(額面収入)と所得(もうけ)は似ているようで全く意味が異なる概念

  ・所得税に関する所得には10種類のカテゴリーが存在する

  ・年末調整はサラリーマン版の確定申告で超重要な年中行事

といった点になります。

 日本に住んでいて「もうけ」がある限り必ず取られる所得税。国民の義務であり

ながら学校でも会社でも細かい内容を教わることがほとんどありません。

 所得税の概念をまず押さえていただき、その上で所得税の本質をしっかり理解

することは、サラリーマンを始めどんな職業でもライフ&マネーを語る上では

とても重要なことなのです!

【税金 計算方法】年末調整、めっちゃ大事です! チェックすべき3つのポイント~サラリーマンと税金②

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました