【税金 所得税】要注意!こんなとき所得税が上がります ~サラリーマンと税金⑤

税金を知ろう

給与明細に乗っている所得税の額、天引されてることや毎月の金額がそんなに変わらない

こともあってか注意をして見る人は多くないかも知れません。

ただ最終支給額(税金や社会保険料、会社の福利厚生費などが天引きされた後の額)は

必ず見ていると思います。

そんなとき「支給額が減ってるなあ」と気づいて全体を見てみると、ときに「所得税の

金額が意外なほど大きかった」なんてことがあります。

色んな場合が想定されるところなのですが、以前に会社の数千名の給与計算をしていた

経験からすると次の3つの理由で所得税が大きくなったケースをよく見かけました。

配偶者や子供が扶養から外れたとき

4月の給与で発生することが多いケースです。

毎月の所得税というのは国が設定した「源泉徴収税額表」により天引きされます。

その税額表によれば①収入が多いのか少ないのかと②扶養家族が多いのか少ないのか

又はいないのかの2つの指標によって税額が決まってきます。

4月というのは、

  ・お子さんが高校や大学を卒業して就職し納税者(本人)の扶養から外れる

  ・お子さんに手がかからなくなったので、配偶者が正規雇用で働きに出て

   納税者(本人)の扶養から外れる

というパターンがよく見受けられます。

税額表の金額ピッチからするとインパクトは強烈なものではありませんが、手取りが減ったなあと

感じる程度には認識できるかと思います。

どちらかというとこのインパクトは12月の「年末調整」の際に感じるかも知れません。

特に19歳~22歳の大学生等のお子さんが卒業して扶養から外れた場合、「所得控除」という

課税所得を下げる効果のある控除額が63万円分も減るので年間全体の所得税への影響は

結構ありますね。

ボーナス支給月の前月の給与が高かったとき

ボーナスで天引きされる所得税が上がるパターンになります。 

サラリーマンのボーナスはだいたいの会社では6月と12月ではないでしょうか?

仮にそうした場合その支給月の前月、5月と11月の収入額には注意が必要です。

実際の経験でも6月のボーナスを払ったときに「えらい所得税が上がってるぞ!

どうなってんだ!」というお叱りの電話を受けることが度々ありました・・・

理由は

 ・ボーナス支給月の前月の給与の額が高かった場合に賞与の税額が上がる。

というもので、これは税法上の仕組みになのでどうしようもないのです。

6月に支給されるボーナスを例にすると、

  ・5月の給与支払いに該当する勤務期間中に多くの残業をした場合

  ・給与以外の課税対象となるような支給を受けた場合(長期勤続表彰金など)

のようにボーナス支給月の前月の給与水準が高くなっていると、直後の賞与支給時には

高い所得税率が設定されるようになっています。

私の経験でも、上述の長期勤続表彰金の額が年度が明けて少し経った5月給与で

数十万円が支給され、その給与時ではウハウハだったのが翌月の賞与でガッツリ税金を

持って行かれてしまうというパターンを何度か見かけました。

但し年末調整でちゃんと年間を通じて所得税の計算がされる(均される)ので安心してください。

(参考)国税庁HPより:賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表

※1ページ目、備考の行の1の(1)から書かれています。

https://www.nta.go.jp/publication/pamph/gensen/zeigakuhyo2019/data/15-16.pdf

住宅ローン控除などの減税適用がなくなったとき

こちらは毎月の給与の時ではなく12月の「年末調整」で出てくるケースです。

年末調整が終わった12月給与の支払いのときに「手取りが少ないぞ!どうやって新年を

迎えろって言うんだ!」とお叱りの電話を受けることがあります。

まず12月の給与の所得税は年末調整による年間所得税の計算結果となります。

その年間所得税の計算に影響を与えるのは、

 ①所得控除:配偶者控除、扶養控除、社会保険料控除、地震保険料控除など

 ②税額控除:年末調整では「住宅ローン控除」が唯一処理可能

という控除項目なのですが、このうち②税額控除が所得税へのインパクト大なのです!

もちろん配偶者やお子さんが扶養から外れた年の所得税は上記①の控除がないので

年間所得税が上がるのは当然なのですが、上記②の税額控除は、

 ・「最終計算された所得税から直接控除」するためインパクト大!

 ・しかも住宅ローン控除は10年間期限付き適用(一部例外あり)

 ・住宅ローン控除適用は年末調整では必ず添付書類を出しますが10年も

  適用を受けていると、適用が終わっていて書類も出してないのに「今年も適用」と

  思い込んでしまう。(人間の脳は「いつも同じ」を望む傾向にあります)

ということで「税額控除」は所得税圧縮への貢献度がとても高いので、これが無くなってしまうと

「税金増えたなあ」と強く感じることになります。

まとめ

所得税が上がるパターンとしては幾つか想定されるのですが、主なものとしては

    ① 配偶者やお子様などが扶養から外れたとき  

    ② ボーナス支給月の前月の給与が高かったとき

    ③ 住宅ローン控除などの減税適用(特に「税額控除」)がなくなったとき

などが主な理由になることが多いです。ぜひご参考に!

【税金 計算方法】「所得金額調整控除」ってなんだ? 解説していきます ~サラリーマンと税金⑥

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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